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ストーマ用装具の漏れ・剥がれ対策|防水テープの種類と選び方

「外出先で剥がれたらどうしよう」「入浴後に面板が浮いてくる気がする」など、ストーマ用装具の漏れや剥がれへの不安を感じていませんか。

固定テープを活用することで、こうした不安の軽減の一助となります。テープの種類ごとに防水性や皮膚への負担が異なるため、使用場面や皮膚の状態に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

この記事では、漏れ・剥がれが起きやすい原因と使用場面別の固定テープの選び方をご紹介します。

※本記事では、防水性を備えた固定テープや保護テープを、便宜上「防水テープ」と表記しています。ただし、すべての固定テープに防水性があるわけではなく、製品によって防水性能や適した使用場面が異なります。使用前に各製品の仕様や取扱説明書をご確認ください。

ストーマ保有者に多いお悩み

ストーマ保有者が日常生活で感じる悩みはさまざまです。ここでは、ストーマ用装具の漏れ・剥がれへの不安と、固定テープによる皮膚トラブルを取り上げます。

ストーマ用装具の漏れや剥がれが心配

  • 外出先でストーマ用装具が剥がれ、衣服が汚れるのが怖い
  • 長時間の移動や旅行中、何度もストーマ用装具が剥がれていないか確認してしまう
  • 入浴後やシャワー後に、面板の外周部が浮いていないか気になる
  • 汗をかくと粘着部分が蒸れて、面板が剥がれやすくなる
  • 漏れや剥がれが気になり、外出や運動を思いきり楽しみにくい

このような不安が積み重なることで、外出や旅行を控えるようになったり、活動中も装具の状態が気になったりするなど、日常生活の質や快適さに影響を及ぼすことがあります。

漏れや剥がれへの不安を軽減する方法の一つに、面板の外周部を補強する固定テープの活用があります。固定テープは、面板の端がめくれたり浮いたりするのを補助的に押さえるために使われる用品です。使用場面や皮膚の状態に合うものを選ぶことは、安心して過ごすための一助となります。

固定テープによる皮膚トラブル

  • 面板の剥がれ防止のために固定テープを使用しているが、皮膚に合わず、かゆみや赤みが出てしまう
  • 汗をかく季節やスポーツ時、入浴後に湿疹ができることがある

このような悩みを抱えていると、日々ストレスが積み重なってしまいます。しかし、自分の皮膚の状態や使用場面に合ったテープを選ぶことが、こうしたトラブルの予防につながる場合があります。

なお、固定テープは、製品によって透湿性や伸縮性、剥がすときの刺激などが異なります。後述する「入浴・運動・日常使用シーン別の固定テープ選び」では、こうした違いも含めて主なタイプの特徴を紹介します。

ストーマ用装具の漏れ・剥がれが起きやすい場面と主な原因

ストーマ用装具の漏れや剥がれは、原因が一つとは限りません。漏れには、面板の内側から排泄物が潜り込むケースと、面板の外周部からお湯や汗などの水分が入り込み、剥がれや漏れにつながるケースがあります。

面板の内側から起こる漏れは、ストーマ周囲のしわやくぼみ、面板の開口部とストーマサイズの不一致、排泄物の性状などが関係する場合があります。皮膚と面板の間にすき間ができると、そこに排泄物が入り込み、面板の密着に影響することがあります。

一方で、面板の外周部から起こる剥がれは、入浴・シャワー時のお湯、汗、皮膚に残った水分などがきっかけになることがあります。面板の端がふやけたり浮いたりすると、装具がずれやすくなり、漏れへの不安につながります。

また、座る・立つ・かがむ・寝返りを打つといった日常動作でも、腹部の皮膚が動くことで面板に負担がかかることがあります。体型やストーマの位置、皮膚の状態、使用している装具の種類によっても起こりやすさは異なります。

漏れや剥がれが繰り返し起こる場合や、皮膚の赤み・ただれが続く場合は、固定テープだけで対応しようとせず、ストーマ外来や医療従事者に相談してください。

入浴・シャワー時に漏れ・剥がれが起きやすい理由

ストーマ用装具をつけたまま入浴やシャワーをする場合、面板の外周部がお湯や水分に触れます。湯船に長くつかったり、シャワーの水流が面板の端に当たったりすると、外周部がふやけて粘着力が低下し、面板が浮きやすくなることがあります。

面板の外周部が浮くと装具全体の密着性が低下し、皮膚と面板の間にすき間ができやすくなります。特に、全面皮膚保護剤タイプの面板は、お湯に長く触れることで外周部がやわらかくなったり、溶けたような状態になったりする場合があります。その結果、面板の密着が弱まり、剥がれや漏れの一因となり得ます。
入浴前の準備が不十分な場合も注意が必要です。パウチ内に排泄物やガスが多く残っていると、入浴中にパウチがふくらんだり、重みで面板に負担がかかったりすることがあります。また、脱臭フィルター付きの装具では、入浴前にフィルターシールの貼付が必要な製品もあります。

入浴前には、パウチ内の排泄物やガスを処理し、装具の状態を確認しておくと安心です。面板の外周部のふやけや浮きが気になる場合は、防水性を備えた固定テープで外周部を補強する方法もあります。

汗・運動時に剥がれが起きやすい理由

汗をかくと、皮膚と面板の間に水分が残りやすくなります。皮膚に水分が付着した状態では面板が密着しにくくなり、時間の経過とともに端が浮いたり、剥がれやすい状態になったりしがちです。
夏場や湿度の高い時期だけでなく、長時間の外出、仕事、スポーツ、ウォーキングなども汗をかきやすい場面です。さらに、体をひねる、かがむ、腕を大きく動かすといった動作が加わると、腹部の皮膚が伸び縮みし、面板の外周部に負担がかかることがあります。

剥がれやすさは、汗の量や皮膚の状態、装具の種類によって人それぞれです。汗をかきやすい方や、運動時に面板の端が浮きやすい方は、皮膚をよく乾かしてから装具を貼ることに加え、必要に応じて固定テープで外周部を補強する方法も有効です。

入浴・運動・日常使用シーン別の固定テープ選び

ストーマ用装具の面板を補強する固定テープには、サージカルテープ、ハイドロコロイド材テープ、フィルムドレッシングなどがあります。

固定テープを選ぶときは、防水性があるかどうかだけでなく、伸縮性、透湿性、剥がすときの刺激、貼りやすさ、価格帯なども確認することが大切です。特に、固定テープによる赤みやかゆみが気になる方は、使用前に製品ごとの特徴を見比べておくと安心です。

主なタイプには、以下の4つが挙げられます。

テープの種類主な特徴向いている場面
サージカルテープロール状で扱いやすく、必要な長さに切って使えるタイプが多い。比較的取り入れやすい価格帯の製品もあり、日常的な補強に使いやすい。製品によって防水性・伸縮性・通気性は異なる外出前の軽い補強、日常使用、短時間の使用
ハイドロコロイド材テープ面板にも使用されることのある素材を使用したタイプ。伸縮性があり、面板の外周部に沿わせやすい。装具の交換タイミングまで貼りっぱなしで使用できる製品が多く、貼り替えの手間が少ない長時間の外出、汗をかきやすい場面、面板の外周部のめくれが気になる場面
フィルムドレッシング薄いフィルム状のテープで、体の動きにフィットしやすい。防水性や透湿性を備えた製品もあり、貼っている違和感が少ないものもある入浴・シャワー、運動、汗をかきやすい場面
シリコーン系テープ剥がすときの刺激に配慮されたタイプ。貼り直しできる製品もあり、皮膚への負担が気になる場合に選択肢となる日常使用、外出時の補助固定、剥がすときの刺激が気になる場面

同じ種類のテープでも、防水性や使用感は製品によって異なります。皮膚の状態、汗の量、装具の種類、生活スタイルに合わせて使用感を確認し、赤みやかゆみ、痛みが出る場合は無理に使い続けず、医療従事者やストーマ外来に相談してください。

おすすめの固定テープ

固定テープにはさまざまな種類があります。
ここでは、皮膚への負担に配慮された製品を中心に、選択肢となる固定テープをご紹介します。

メクレガードテープ

セラミド配合のハイドロコロイドを採用しており、装具の固定を補助します。
体の動きに合わせてテープが伸びるため、皮膚を引っ張らず、刺激になりにくいです。透湿性を備えており、面板の接着部分が蒸れやすい方の選択肢となります。

メクレガードテープ
使用例

マイクロポアS やさしくはがせるシリコーンテープ

独自開発のシリコーン系粘着剤を使用しており、剥がす際の皮膚への刺激に配慮された設計です。貼り直しも可能で、時間が経過しても剥がしやすい仕様です。また、外からの水を通しにくい基材を使用し、皮膚からの水蒸気を透過します。

マイクロポアS やさしくはがせるシリコーンテープ

moval

極薄フィルムがぴったり密着し、水が入り込みにくいため、シャワーや入浴時にも使用しやすい製品です。

極薄フィルムは伸縮に優れ、体のさまざまな動きにしなやかにフィットするので、快適に過ごしやすくなります。お湯でやわらかくなりやすい面板の外周部をフィルムでカバーし、お湯の侵入を防ぎやすくします。

moval

ストーマ用装具を固定するテープを活用して快適な生活を

ストーマ用装具の固定テープを活用して快適な生活を

自分に合った固定テープを選ぶことで、日常生活をより快適に過ごしやすくなります。
皮膚への負担に配慮した「メクレガードテープ」や、剥がす際の刺激に配慮した設計の「マイクロポアS やさしくはがせるシリコーンテープ」など、使用場面や皮膚の状態に合った商品を選ぶことが大切です。
ストーマ用装具について不安や疑問がある方は、ヤガミホームヘルスセンターへお気軽にご相談ください。

※この記事はストーマケアに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や治療の指示を行うものではありません。
※ストーマの状態やケア方法は、個人の体調や医療状況によって異なります。具体的なケアについては、必ず医療従事者の指導に従ってください。

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